メル友は楽しいものです。これは間違いありません。
これまで紹介してきた文通からポケベル、インターネット、ケータイというツールの進化はあっても、
見知らぬ同士がネットで知り合い、親密な交際を経て、親友や恋人になるというプロセスは変わりません。
昔も今もとても素敵なことです。
ただ、年配者から見て、ケータイ中毒、インターネット中毒と呼ばれる状態があることも、一応心には留めておきたいと思います。ケータイの今後はスマートフォン等も登場し、ますます利用頻度は増えそうですが注意が必要です。
基本的に、年配者がゴルフやパチンコに夢中になっているのと、若い人がケータイやインターネットにハマっているのは同じ次元の話なので、どっちが良くてどっちが悪いわけではありません。
むしろ金のかからないネットやケータイ(ケータイも今は同一キャリアでは低額または無料です)のほうが、合理的であるともいえます。
一点だけ気をつけなければならないことは、リアル社会よりもネット社会の交際を優先してしまうと、
どうしても現実社 会では不都合が起きてきます。同じメール交換をするにしても、もともとからリアル友だった同士ならかまいませんが、ネットで見知らぬ相手を探して、メール だけの付き合いが最優先になってしまうと、
自己全能感が突出してきます。するとリアル社会に戻れなくなってしまうので、万事中庸を歩むのが最上という太古 の教えに従って、メル友はいつかリアル友に「する」ということを忘れないようにしたいですね。
ネット空間だけが自分の世界にならないように心がけていれば、メル友を通して人生がずっとよりよいものになっていくでしょう。